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title_pict SUMMER NIGHT BREEZER〜真夏のシンデレラ〜
『SUMMER NIGHT BREEZER〜真夏のシンデレラ〜』(人魚モノ)メモ。




波の音がやけに気になる夜だった。



『…あと5分で花火の時間だ。そのとき照明が落ちる』
―――だから、暗闇に乗じて抜け出そう。



水と楽しそうに戯れる彼女はまるで人魚だった。



笑顔に誘われるまま、飛び込んだ。


だから、逃げ出した。
びしょ濡れのまま、裸足のまま、彼女の手を引いて。



波に彼女を触れさせるのが怖かった。
そのまま彼女はさらわれていきそうだったから。


視界が映りの悪いテレビのように乱れる。



ああ、と低く呻いた。
ただただ、人魚への思慕だけがあった。
心の中は、もうそれだけで満ちていた。


でもきっと、もう手の届くところには来てくれないだろう。
追いかけようにも深く潜ることは出来ない。
潮風にカーテンが揺れている。
今夜は月の光が強かった。
Posted by 比翠みーこ at 19:23 | 〔memo〕 | comments(0)

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